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書籍の紹介 激変の時代のコンビニ・フランチャイズ
本42
ここでは、フランチャイズやチェーンストアーに関連した書籍で、このサイトの開設者が内容を確認の上、特にお薦めに値するものを紹介しております。
激変の時代のコンビニフランチャイズ 副題:オーナーたちは、いま
著者:植田忠義
発行者:平田 勝
発行:花伝社
発売;共栄書房
発行:2010年7月1日
価格:定価 本体1,500円+税
大きさ19cm
装丁ソフト・195頁
書 評
★著者の経歴紹介を見ると、1995年、コンビニ・FC加盟店の全国組織、「コンビニ・FC加盟店全国協議会」(全国FC加盟店協会の前身)の発足に参加、事務局長に就任、現在に至る、とある。
★あとがきで、「本書は、10年余の体験を土台に、過去に執筆した小論のなかから、現在も通用するのではないかと判断したものを選んだものです」とあるので、巻末掲載の初出一覧で、本書の内容を紹介すると次の通りである。タイトルは当時の原題である。
★第1部 激変の時代のコンビニ・フランチャイズ
1章「新しい段階を迎えたフランチャイズ・コンビニ業界のこれから」『季刊中小企業問題』2009年11月
2章「フランチャイズ産業の健全化と国民的運動の展望」『月刊民商』2004年11月
3章「コンビニチェーン本部が問われ始めた基本問題」『季刊中小企業問題』2008年10月
4章「過重労働の中での健康被害深刻」『季刊働くもののいのちと健康』2008年1月
5章「フランチャイズ業界と法整備の最新動向」『法の科学』2009年
6章「特別対談 コンビニ・FCの現状と展望を語る」『季刊中小企業問題』2004年8月
★第2部 コンビニ・フランチャイズ加盟店のための何でも相談室
原題「フランチャイズ加盟店のための何でも相談室」『月刊民商』2009年1月〜2010年3月 ここでは合計15の相談内容に答える形式になっており、本書の約半分を占めている。
★コンビニエンスストアーという業態が日本に導入され、フランチャイズシステムにより日本独自の発展を遂げる過程で、何が起こり、何が問題になったか、社会にどのような影響を与えたか、加盟店と本部はそれらをどのように解決して今日に至ったのか、あるいは積み残しの課題は何か、加盟店オーナーの過重労働の現実など、加盟店協会における経験を通し、詳細に報告説明されている。
★著者は、「最初フランチャイズシステムが普及し始めた頃から、結局本部が経理とか仕入れとか値付けとかはみなやります、本部がいう通りやってくれれば儲かりますよというのが、売りだった。だから脱サラでも素人でも誰でもできるといって加盟店をどんどん増やしてきたわけですよ。いまはそんな時代ではない。やはり考えるオーナーが必要です(本書70頁)」と、時代の変遷に触れ、加盟店オーナーも変わるべきだと主張する。
★「日本のフランチャイズ産業の本部は、1200社くらいあると思うのですが、多数は中小企業なのです。大企業はコンビニぐらいなものですよ(本書72頁)」と著者は特別対談の中で述べ、大企業対零細企業店舗という構図が、本部と加盟店間の適正利益配分の是正を難しくしているとしている。確かに、コンビニ以外のフランチャイズ本部は、中小企業が多く、私の知るところでは、創業者の理念で本部主導で加盟店会をつくるケースも多く、コンビニ業界以外のフランチャイズ分野に於いては、ジーとザーの関係はやや違った構図が生まれる下地がある。
★コンビニ・フランチャイズの未来については、「コンビニ業界という視野でみれば、将来性はあると思います。コンビニ時代は終わったとは思いません。今、大手コンビニ本部が到達しているコンビニ事業は、他の小売事業者(百貨店や大スーパー)と比較にならない水準にあると見ます。製造・流通・販売・消費の4つの部門を統一的にとらえて一つの合理的事業に仕上げています(本書84頁)」と筆者は述べている。
★本書で筆者が語る言葉をそのまま引用し紹介したが、著者はコンビニ・フランチャイズは、現在では合理的事業に仕上がった「生活総合サービス産業」だと見ている。本部も加盟店オーナーに商人(あきんど)を求めるようになってきていることを、豊富な現場体験を通して紹介している。本書の帯に「オーナーと本部の新しい関係を探る」とある。ジー、ザーに関係なくフランチャイズ事業に参入又は従事する人(企業)にとっては、本書は一度目を通しておくべき書と言えるだろう。
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