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書籍の紹介 フランチャイズ契約論
本27
ここでは、フランチャイズやチェーンストアーに関連した書籍で、このサイトの開設者が内容を確認の上、特にお薦めに値するものを紹介しております。
フランチャイズ契約論 法律学の立場からフランチャイズ契約に関し、立法政策と解釈論の両面にわたり優れた分析がなされた研究書です。
シリーズ名:上智大学法学叢書第28巻
著者:小塚荘一郎
発行者:江草忠敬
発行所:有斐閣
発行:2006年8月
価格:定価 4,515円(税込)
A5判・266頁
書 評
★本書は、フランチャイズ契約の仕組・定義・特徴を述べ、各国の立法論・解釈論を法と共に詳細に紹介した上で比較検討し、わが国におけるそのあり方を探った研究書である。筆者は上智大学の教授でありフランチャイズに詳しい。平成15年2月に経済産業省主催のサービス・フランチャイズ研究会の委員に選ばれたこともあるのでご存知の方も多いだろう。
★海外のフランチャイズ法(その名称は異なる)や、私法統一国際協会(ユニドロワ The International Institute for the Unification of Private Law)のガイドなどが紹介されており、日頃海外の法とは縁の薄い実務者には大変参考になる。
★立法については、開示義務型と関係規制型があることが詳細に説明され、業界団体の自主規制(日本で言えばJFA開示自主基準)が果たす役割の補完性と重要性についても触れられているが、「フランチャイズ法のあるべき姿について一般論を述べることは、極めて困難である」と筆者は書いている。私は実務の現場が長いが、その難しさについては筆者に賛同できる。
★個別の契約条項についての解釈論については、多くの争点が生まれる部分で、さまざまな学説、意見、見解や判例が注釈と共に紹介されており、これも資料的価値が高いだろう。勿論筆者自身の見解も述べられている。この解釈論の部分については、納得がいく合理的理由の有無に判断基準を置くしかないが、これは個別事案ごとに異なると言っていい。
★本書では契約の両当事者のみならず、消費者や取引先等の第三者に対する責任問題、さらに競争法の適用という公益上の問題にも触れられており、これらは実務上おろそかにできない注意事項とも言える。
★内容は、法律学の立場で書かれているので実務家にとってはやさしくないが、「終章」を先に読んでおくと取り組みやすいであろう。これからフランチャイズ契約を作成しようとするフランチャイズ本部は、標準的な契約条項が第1章第3節に列記・説明されているので基本的なリーガルチェックの参考になるはずだ。日頃、法とは縁の薄い実務家が、改めて法に目を向け契約書を見直す際に利用するには、絶対のお薦め書籍である。
★(社)日本フランチャイズチェーン協会(JFA)の協会誌「フランチャイズ・エイジ2006年11月号」でも本書は紹介されている。
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